無事引っ越しがおわり、新居でなんとか生活をはじめた。
いまだ部屋や縁側には段ボールが積み上げれていて、片付けは果てしない。
いつの間にかふくれあがった自分の荷物にため息がでる。
去年ぐらいから、自分で買った本よりも、自分で作った本の方が多くなり、書棚も増やした。
仕事が終わった本は、そうそう見返したりしないから、
段ボールに詰めて押し入れにつっこんでおけばいいかな、と思うこともあるが、
やっぱりどれも愛着ある本だし、手の届くところに置いていたい。
眠れない夜や、眠たい昼に、自分の装丁した本をパラパラめくってぼんやりするのもいい。
現在135冊超。このまま毎年同じようなペースで仕事をしていったら、
本のための部屋が必要になりそうでこわい。
DVDもけっこうたまってきた。
ほとんどがインド映画。ヒンディー語、テルグ語、タミル語、カンナダ語、英語と
無節操に見ているので、なかなか膨大だ。
同じ映画だけど吹き替えやリメイクの言語違いでそろえているものもある。
死んだおじいちゃんもレコード、骨董、本に埋もれるようにして暮らしていた蒐集癖の人だった。
遺伝かもしれない。買っただけで見ていないDVDが結構ある。
インド映画マニアな友人たちのアドバイスに従って、
DVDケースを捨て、薄いソフトケースに入れ替えた。
嘘みたいにぐっとスペースが減って、なんだまだまだ買えるじゃん、と気が大きくなった。だめだ。
なかなか進まぬ片付けの心配を紛らわすために、
仕事場の窓辺にチベットの祈りの旗・タルチョを飾った。
前に護国寺のチベット祭で購入したものだ。
前の家でも窓の外に吊していたのですっかり色あせてきて、
経文もかすれて、いい風合いになっている。
布の色はほとんどとんでしまっているのに、朝の光が通ると、きらっと色があらわれる。
曇りガラスごしに、風でゆれる五色の光をみるのが、近ごろの楽しみのひとつだ。



