はじめてこの家を訪れたとき、すきま風が多くて寒そうだなぁ、と思った。
いまんところはストーブとコタツと、いつもの部屋着に一枚羽織ることでなんとか生活できている。
縁側を含む窓のほとんどが南側なので、一日のかなりの時間、ぽかぽかしているし、
なにより庭に見える花が気持ちをあったかくしてくれる。
引っ越し前から、ぽっぽっと花が咲き始めた庭先の梅。
庭師だった先住者は、下の名前に「梅」の字がついている。
それが由来か、庭には四本も梅が植えられている。
南奥に1本、縁側に1本、いまは池向こうの木が満開、門の方の木は五分咲き。
時差をつけて長い期間楽しめるようにの工夫だ。
築山の上にある椿の木から花がぽとりぽとりと落ちて、
山の斜面に良い具合に並んで見せる。雑草と、枯れ草の間から、
先住者の庭への愛着が垣間見えてほっこりしてしまう。
やっぱり夜は寒いし、花粉症が辛いけど、
いつもより春が近くに感じられる気がする。
あったかい、ってありがたいもんなんだなぁ。



