Tamonolog

7月1st

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ヤモリ日記

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暖かくなって、湿度が出て
ヤモリの動きが活発になり、うれしい。

夕暮れから、仕事部屋のすりガラスの窓にペタッと張り付いて、
部屋の明かりに集まる蚊や小さい虫を食べてくれる。
日が沈んだら仕事をしない、というのを我が社の目標にしているが、
ヤモリが窓辺でガツガツむしゃむしゃやっていると、
もうちょっとがんばってみっか、という気分になる。

嫌いな人は身の毛がよだつかもしれないが、
ヤモリの手足のまるっと、ペタッとした感じがすきだ。
猫のようにだいたり、なぜたい気持ちにはならないが、
いるだけで、なんか安心する。家守だし。

このところ、よく窓辺に現れるヤモ子(仮名)は、おなかが大きい。
窓からすけて、でっぷりした腹がみえる。
薄い腹の皮からすけて、ぷくぷくした卵がふたつみえる。
この小さな生き物は、律儀に一回に二個の卵を産むらしい。
お産のためだろう。食欲も相当だ。
それが仕事よ、と言わんばかりに、ずっと食べてばかりいる。

さっき、別のヤモリ、ヤモ男(仮名)がのそのそやってきた。
ヤモ子が食べようとしていた虫を横から盗み食いしたのが
カンにさわったのだろう。
猛烈ないきおいで、ヤモ子は、ヤモ男にかみついた。
ふくふくと太ったヤモ子にくらべ、ヤモ男は稼ぎが少ないようで貧相だ。
しっぽを半分かじられて、じたばたしながら逃げていった。

ケッ、ケッ、ケッと高らかな鳴き声。
まけるなよ、ヤモ男。

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