矢萩多聞の本 http://tamon.in/book Tamon Yahagi's Books Sat, 02 Jul 2022 08:37:29 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=6.5.8 7/4(月)『美しいってなんだろう?』読書会in大阪 http://tamon.in/book/2022/07/01/event20220704/ Fri, 01 Jul 2022 09:36:19 +0000 http://tamon.in/book/?p=2809 「美しいってなんだろう?」
ある日、8歳の娘から投げかけられた、なにげない質問から、装丁家はみずからの記憶をたどり、手紙を届けるように文章を書きはじめた。ことばをちいさな舟にして、父と娘が世界のひみつを探る対話のエッセイ集『美しいってなんだろう?』(世界思想社)。その刊行を記念して、読書会+トークイベントをひらきます。

だれしもが美しいものと出会ったエピソードをもっている。子ども時代なにげなく見ていた風景。暮らしのなかのささやかな発見。おもいがけない一言に救われ、ひとふしの歌が生きる糧になる。『美しいってなんだろう?』を読み、考え、この世界の美しさについて語りあってみましょう。90分のトーク+読書会です。

「『美しいってなんだろう?』の原稿を書いているとき、ずっとこの本ができあがって、みんなが読んでくれたら、一緒に読書会をひらきたいな、と思っていました。映画を観ておもわずだれかと話したくなるように、この本は、読んだあとだれかと話したくなるものだとおもいます。海外の作家は本がでると書店でサイン会と朗読会をひらきます。自分の本を自分で読むのはすこし気恥ずかしくもありますが、声に出して読むと、読んだ方も聞いた方も、目で追って読んだときとは異なる印象や視点、気持ちをみつけたりするものです。
文章を介して子どもと対話することのおもしろさと手ごわさ、かぎりない可能性について思いを広げながら、とつとつと本を読んでみる会にしたいとおもっています。」矢萩多聞

『美しいってなんだろう?』読書会はじまりの一回目は、大阪・スタンダードブックストアからはじまります。
平日の夜の開催ではありますが、うだるような暑い夜、夕涼みがてら本を片手におしゃべりしにきませんか。

 

今夜は美しいものの話をしよう
『美しいってなんだろう?』刊行記念読書会vol.1
矢萩多聞(画家・装丁家)✕中川和彦(スタンダードブックストア)

日時:2022年7月4日(月)19:30~
場所:スタンダードブックストア
大阪府大阪市天王寺区堀越町8−16

参加費:1000円
※チャーイ、ポストカード付き
※オンライン参加も可能です。(イベント後も映像アーカイブを7月末まで視聴できます)

★リアル来店参加のチケットはこちら

★オンライン参加のチケットはこちら

★読書会のあと軽食付き懇親会もあります。参加希望の方はこちらから予約ください。

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読後の熱いコメント! http://tamon.in/book/2022/05/28/news-comment/ http://tamon.in/book/2022/05/28/news-comment/#respond Sat, 28 May 2022 14:57:01 +0000 http://tamon.in/book/?p=2657 さらに推薦コメントが届きました。読んだあとの思いそのままに、熱風を感じるコメントぞろいです。

まるで人類の歴史の断面ををズームで覗き込んだかのような気がする本だ。
「学校」のない時代から人類は、歌い、祈り、絵を描き、文を書き、そしていたずらをした。また火に慄きながら、それでこねた土や草を焼き、料理を作り、そして死者を焼いた。
インドであれ極東の島国であれ、連綿と続いてきたそんな営みが、驚くべきことにこの多聞さんの本にはすべて詰まっている。このIT時代に! そして「美しさ」とはそのような暮らしの中にこそ宿るものであることを、著者は心を尽くして語ろうとする。
最後のところ、人類史の最も新しい時間を生きる娘・つたさんが書いたおばあさんに宛てた手紙は「悲しんでも、悲しみきれない」命の歴史そのものの力が宿った言葉として胸に響く。
田中典晶(本屋UNLEARN)

福山の本屋さんUNLEARN・田中さん。店名にもなっている「UNLEARN(アンラーン)」とは、鶴見俊輔さんがアメリカでヘレン・ケラーに出会ったとき耳にしたことばで、「学びをほぐす」という意味だそうです。まさに、『美しいってなんだろう?』の執筆は、自分のなか、娘のなかにふりつもったものをほぐしながら、文章にしていく作業でした。

二十歳を少し過ぎた頃だろうか。初めて行った北インドで身も心もボロボロになり、カレーも嫌で嫌でフルーツばかり食べていた。数十年経って、日本でもスパイスカレーを食べるようになった今、そっと思い出すのは、チャーイの素焼きの陶器を投げて割って土に返したこと。高級卵の黄身のような色をした夕焼けの太陽。リキシャーの運転手の細くて牛坊のような脚。開け放たれた列車の窓ではためくサリー。いつだって、どこを読んでも、多聞さんの言葉は丸くてやさしい。表現がふくよかで、心にそっと種をまき、いつか小さな花を咲させるような言葉だ。読んでいるうちに自分だけのインドの美が蘇った。その美しさは、目をそらしたくなるくらい軽薄で薄汚いものも内包している。すべての色が混ざり合ったようなマーブル模様のような。そう、美しさってなんだろう?
読み進めているうちに、つたちゃんの言葉に立ち止まることが多くなる。目が離せなくなる。感情の揺れのままにネイキッドに放たれる言葉たちは、どんどん大人びてくる。生まれてくる言葉を作為無しにそのまま載せることは意外に難しい。大人になると余計に難しい。だからこそ、つたちゃんの言葉をそのまま載せたこの本は正しい。そして時折、多聞さんの言葉なんじゃないかと錯覚するほど、パンチラインが飛び出すから不思議だ。そうだ、彼女も本の中でぐんぐんと成長しているんだ。お母さんから受け取ったバトンが、多聞さん自身を透過して、つたちゃんに手渡されていくのを確かに感じる。混じり合って大きな川になるように。それは、なんてすばらしいことだろう。なんて美しいことだろう。
加藤直徳(編集者)

ものすごい熱量で長いテキストを送ってくれた加藤さん。彼はNEUTRALやTRANSITなどの雑誌を経て、NEUTRAL COLOR(ニュートラル・カラー)という半分手づくりのものすごい雑誌を現在進行形でつくりつづけています。ぼくも第2号「学校特集」に寄稿をしていて、『美しいってなんだろう?』の「ことば」の章でふれた、与謝の海支援学校について写真家の吉田亮人さんとともに取材し、ルポにまとめ、掲載しました。そうそう、娘のつたもおなじ号に自分が行きたい学校のことを絵と文で書いています。興味のある方はぜひこちらも見てみてください。

楽しいことや安心だけではなく、苛立ちや苦しみや悲しみもいびつさも美しい。多聞さんの祖父母や両親から、多聞さんからつたさんへ、つたさんから多聞さんへ、美しさはどんどん伝染して、ぐるんぐるん渦巻いてる。じわじわと私にも巻きついて、心が喜び出した!“感じる”ことそのものが、美しいことだよって!
ミロコマチコ(絵本作家)

ぼくも娘も大好きな絵本作家ミロコマチコさん。彼女とはいろいろな本の装丁でお世話になっているのですが、数年前、たまたまフィンランドでばったり会って、ぼくと妻と娘とミロコさんの四人で夜の遊園地で遊びました。あれは夢のような時間だったなぁ。彼女はいま奄美大島に暮らしていて、すばらしい土着の絵をどんどん生み出しています。そんな奄美から届いたぴかぴかのコメント。娘とふたりでわぁ!と喜びました。

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http://tamon.in/book/2022/05/28/news-comment/feed/ 0
『本とはたらく』発売 http://tamon.in/book/2022/05/28/newshonto/ Sat, 28 May 2022 09:17:19 +0000 http://tamon.in/book/?p=2171 矢萩多聞『本とはたらく』(河出書房新社)が5/27、全国書店で発売となりました。

はやいところでは、5/26から並んでいる書店もあったようで、すでにいろいろな方が手にとってくださったことをTwitterなどで拝見しています。

発売にあわせ、公式案内サイトを公開しました。今後、試し読みや、WEBで読める「本とはたらくZINE」など、いろいろとコーナーを追加していきます。

怒濤の二冊同時刊行でてんてこまいですが、ぼちぼちやっていきましょう。

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推薦コメント、続々と http://tamon.in/book/2022/05/23/news-4/ Mon, 23 May 2022 02:42:44 +0000 http://tamon.in/book/?p=1782 ありがたいことに『美しいってなんだろう?』を読んでくださった人たちから、推薦コメントがつぎつぎに届いています。みなさんのことばをみていると、この本はいろんな人に好いてもらえそうだな、と予感がします。

大切なのは、よく見ること。
すると、一片の花びらに、泥まみれのコケに、いつもの町の風景に、奇跡のような「いのち」が現れている。
それが、そのまま美しい。わたしたちの毎日は、そんな世界の一部だ。
ささやかで何気ないものを抱きしめると、そこに自ずと美が立ち現れる。
多聞さんとつたちゃんは、そんなことをそっと教えてくれる。
中島岳志

中島さんとは彼の代表作『中村屋のボース』(白水社)から、最新の『思いがけず利他』(ミシマ社)まで、ながい付き合いで、ずっと装丁を担当させてもらっています。
娘がまだ1、2歳のときに、家族で中島さんの札幌の家に泊めてもらったのですが、つたが犬のようにいろんな本の角をがりがり食べてしまって、みんなで大笑いした記憶があります。あのとき本を噛んでいた子が、こんなふうに文章を書いて、本になったんだよ、と親戚のお兄ちゃんに声かけるみたいに、ゲラを読んでもらいました。本書には若いころの中島さんが登場するシーンがあって、ぼくはこのページが大好きです。

モリしゃん、と飛びついてきた3歳のつたちゃん。ぐずったり、笑ったり、マントラ唱えたり、箪笥の上から飛び降りたり。つたちゃんの演じてくれた寅さんの紙芝居も、落語で一席も私にとって美しい記憶。つたちゃんは孫のような気がする。多聞さんは息子のような年なのに、なぜかお兄さんみたいな気がする。多聞さんが9歳で出会ったネパールやインド、心ふるえる父の思い出が、つたちゃんの体験とスパークして、私の子ども時代の記憶を呼び起こす。
「灰のなかにのこった悲しみは、よいわるいの物語を超えて、美となり、だれかの救いとなった」
近頃読んだ一番美しい文章です。
森まゆみ(作家)

森さんもぼくに装丁をよく頼んでくれる作家のひとりですが、個人的にも家族ぐるみでお付き合いしていて、森さんが京都に遊びに来るたび、だいたいわが家で一緒にごはんを食べます。娘が赤ん坊のころからよく遊んでくれて、うちの子たちは「京都の孫」ということになって、世界思想社の森さんの連載にもエピソードを書いてくれました。一流の作家であり、長年「谷根千」とともに町の失われゆく美しさをすくいとってきた森さんに、こんなコメントを書いてもらえて感激してます。

多聞さんのお母さんの話に、わたしの母の面影を見た。
つたちゃんの文章は子どものころのわたしを思い出させた。
読む人それぞれの人生が心に浮かぶ、鏡のような文章。涙が溢れる。
愛おしい人たちとともに、人間が憧れ続ける美しさとともに、わたしも生きていきたい。
佐々木美佳(映像作家、文筆家)

『美しいってなんだろう?』の本の1ページ目は、インドの詩人ラビンドラナート・タゴールの詩の一節からはじまります。あとがきでも少し触れたのですが、この本と佐々木美佳さん撮ったすばらしいドキュメンタリー映画『タゴール・ソングス』は見えない糸でつながっていて、ぼくは100年前のタゴールのことばにはげまされるようにして、この本を書きあげたのでした。観る人それぞれが、自分の姿のかけらをみつけられるのが映画『タゴール・ソングス』の魅力のひとつだったのだけど、佐々木さんが『美しいってなんだろう?』にもおなじような感情を抱いてくれたのはほんとうにうれしいことです。

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細川貂々さんの推薦コメント http://tamon.in/book/2022/05/19/news-3/ Thu, 19 May 2022 13:00:43 +0000 http://tamon.in/book/?p=1725 今日は漫画家の細川貂々さんのコメントを追加しました。

私は昔の目薬ビンをとても美しいと感じているけれど、同じように感じてくれる人はほとんどいない。川、壁、石、文字、ことば…そういうモノも私は美しいなあと感じることが多い。多聞さんとつたちゃんもそういうモノに美しさを感じてくれてるのでホッとした。
美しいって感じるコトやモノは、人や場所、時間によってそれぞれ違う。どんなときにどんなことを美しいと感じるか、もう一度考えてみようかなあと思える本です。
細川貂々(漫画家)

『ツレがうつになりまして』や「『それでいい』シリーズ」などのコミックエッセイが人気の貂々さん。発達や特性のこと、こころのこと、なんかうまくいかないモヤモヤについて、立ち止まって考えたり、開き直ったり……彼女の本はどれも好きです。

美しい目薬のびん、想像してほこっとしてしまいました。このかたちじゃないとだめなんだよなぁ、とか、この手ざわりが心地いいんだよなぁ、とか、ぼくらのまわりにはそういうものがたくさんあるけれど、他人には理解できないことが多い。たぶん、それは親子でもおなじではないのでしょう。

『美しいってなんだろう?』は、ぼくはこれがいいとおもう、そう? わたしはこっちがいい、というのをずっとくりかえしているうちに、似ているところ、似ていないところがあぶりだされていく、ふしぎな本です。

他人とすべてを共感できなくていいんだけど、それぞれが美しいとおもえるものを、それぞれにおもしろがって、なーんだ、それでいいんだ、という気持ちになる。そういう瞬間って、美しいな、とおもいます。

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松村圭一郎さんのコメント http://tamon.in/book/2022/05/18/news-2/ Wed, 18 May 2022 04:12:38 +0000 http://tamon.in/book/?p=1690 今日は文化人類学者の松村圭一郎さんのコメントを追加しました。

万物がめぐり、出逢いと別れをくり返す。そんな偶然でありながら、必然でもある世界に住まうこと。矢萩多聞さんと娘つたさんのやわらかな眼差しは、この世界との向き合い方の内側に美しさが宿るのだと気づかせてくれる。

松村圭一郎(文化人類学者)

本のあとがきでもすこし触れているのですが、『美しいってなんだろう?』をかきはじめたきっかけは、京都の誠光社で行われたイベント。『文化人類学の思考法』という本の刊行を記念して、松村圭一郎さんと石井美保さん、ふたりの人類学者とぼくの三人でおしゃべり。ぼくは大量の写真をスライドで見せながら、ひたすらインドの美しいところを列挙しまくる、ということをやったのです。それを見た世界思想社の編集者・望月さんから、「あれのつづきを文章で書いてみませんか?」と依頼されたのが2019年夏のころでした。

十代のとき、頼まれもしないのにインドで地図や辞書づくりをやっていたぼくについて、「多聞さんは生まれながらのフィールドワーカーですよ」と松村さんが表現してくれて、天にのぼるほど嬉しかった。今回の本でも、半分は聞き書きのような気持ちで文章を書いていて、一筋縄ではいかない執筆を励ましてくれたのは松村さんの言葉でした。

本ができたら、松村さん、石井さんと、ふたたびおなじ場所で、またトークイベントやりたいな、と思っています。

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推薦コメントを追加しました http://tamon.in/book/2022/05/17/news/ Tue, 17 May 2022 05:05:13 +0000 http://tamon.in/book/?p=1668 まだ全然宣伝をはじめていないのですが、昨日、公式サイトをオープンしたら、さっそく特装版の予約注文がたくさん届いています。ありがとうございます。発売までにがんばってつくっていきたいとおもいます。

今日は推薦コメントに伊藤亜紗さんのことばを追加しました。

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ふとした瞬間に、人は理由もなく魅入られる。
何かを美しいと思う気持ちは恋にも似ていて、「これこそ自分の求めていたものだ」と確信する瞬間はこの上なく甘美だ。
しかし、移りゆく時間のなかで、世界は私から奪いもする。美は冷たく、残酷だ。
その波間を小舟でゆく旅人のような多聞さんとつたちゃん。二人の言葉は、語っているのにまるで聞いているかのように澄んでいる。

伊藤亜紗(美学者)

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『どもる体』『目の見えない人は世界をどう見ているのか』『手の倫理』など伊藤亜紗さんの本はすごく好きなものが多くて、いつかお会いしたい人のひとりでした。今回コメントをいただくためにゲラをお送りしたのが初接触! 「波間を小舟でゆく旅人」ということばにジーンときてしまいました。この本、対話の本だけど、記憶と親子をめぐる旅の本でもあるのですよね。

推薦コメントは今後も毎日追加してきます。すばらしいことばがいっぱいで、はやくみなさんにお見せしたいです。こうご期待…!

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webサイトをオープンしました http://tamon.in/book/2022/05/16/hello-world/ Sun, 15 May 2022 20:00:54 +0000 http://tamon.in/book/?p=1 『美しいってなんだろう?』(矢萩多聞、つた/世界思想社刊)の公式webサイトをオープンしました。まだシンプルな内容ですが、これから読めるところがちょっとずつ増えていきます。まずは発売までカウントダウン的に更新していきます。どうぞよろしくおねがいいたします。
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