著書 My own books

偶然の装丁家

いつのまにか装丁家になっていた――。中島岳志や森まゆみの著作をはじめ、数多くの「本の貌」を手がける矢萩多聞。学校や先生になじめず中学1年で不登校、14歳からインドで暮らし、専門的なデザインの勉強もしていない。ただ絵を描くことが好きだった少年はどのように本づくりの道にたどり着いたのか? 居心地のよい「生き方」「働き方」を模索した一冊。 (晶文社/2014年)

本を贈る

本は工業的に生産され、消費されている。本は確かに商品だが、宛先のある「贈りもの」でもある。「贈る」ように本をつくり、本を届ける10人それぞれの手による珠玉の小論集。矢萩多聞は装丁・装画、第二章の執筆を担当。(共著/三輪舎/2018年)

たもんのインドだもん

14歳のころから、一年のうちの半分以上をインドで暮らしていた著者にしか知りえないインド。「この本にはインドの遺跡や観光名所はひとつもでてきません。そのかわり、ぼくがインドで暮らすなかで出会った人やできごと、忘れられないインドのかけらがぎゅっとつまっています。遠い日本に暮らしていても、彼らはすっとやってきて隣に座り、ぽんと肩を叩いてくれる気がします。」(ミシマ社/2016年)

タラブックス

南インドの出版社タラブックス。手漉きの紙にシルクスクリーン印刷、製本も人の手によって行われている。彼らはいかにして美しい本を作り、世に知られることとなったのか? これからの生き方、働き方に対するヒントが詰まった一冊。(共著/玄光社/2017年)

インド・まるごと多聞典

20歳の矢萩多聞が10人の”気になる人”と対談。作家、映画監督、ミュージシャン、農家、教師などと「インドと日本」「伝えるということ」について語りあう。90年代の細密ペン画多数掲載、画集としても楽しめる。「字を読んでいるんだけど、顔が見える、声が聞こえる、体温を感じる、自分もその場にいるみたい。こんな生き生きした言葉、久しぶりだ。」谷川俊太郎推薦。(春風社/2001年・絶版)

十歳まで読んだ本

子どもの頃、どんな本を読みましたか? 心を揺さぶられた物語、勇気をもらった言葉、憧れの主人公――70名が大切な一冊について綴るエッセイ集。あの頃のドキドキやワクワクがよみがえり、大人になった心に響く一冊。(共著/ポプラ社/2017年)