トーク「本はだれでもつくれるよ」

5/15、東横線妙蓮寺駅の近くにある古民家で「妙蓮寺 本の市」というブックマーケットが開催され、その市の後にお話会をすることになりました。

じつは、この日の会場である古民家は、ぼくが横浜に暮らしていたときの元・自宅なのです。だいぶ前にイベントスペースになったとは聞いていましたが、まさかここでイベントをやることになるとは。この家には楽しいことも辛いこともいろんな思い出がつまっているので、なかなか足をふみいれることはありませんでしたが、今回、妙蓮寺の本屋・生活綴方とそのゆかいな仲間たちからの熱烈なご依頼をいただき、重い腰をあげることになりました。

トークのタイトルは「本はだれでもつくれるよ」。

いつのまにか、本のデザインが本業になってしまいましたが、ぼくはもともと本の嫌いな子どもでした。そんなぼくが、いまでは年間数十冊の本をつくり、小学生の子どもたちと一緒に本や文字をつくるワークショップをやっています。

「本をつくる」というと、出版社にしかできないオオゴトのようにも聞こえますが、ほんとうはだれもが本をつくれるとぼくは思っています。そのためには、まず自分たちの「本ってこんなものだ」という思い込みを手放し、「もしも、この地球に本が存在しなかったら……」という話からはじめなくてはいけません。生活のなかでパンや味噌をつくるように、本づくりはやってみると、思っていたよりかんたんで、手強くもあり、奥が深く、楽しいのです。

本づくりワークショップ、紙づくりの現場、リトルプレス、支援学校やオルタナティブ・スクール、インターネットラジオ、インドの伝統人形劇……ちかごろ興味のおもむくままつまみ食いして出会った人、コト、ものがたりを、スライドなど見せながら、くすっと笑ってしまうようなエピソードを、ひとり語りしようと思っています。

★新型コロナウィルス感染拡大状況により、本イベントは開催当日までに中止またはオンラインのみの開催となる場合があります。その場合のチケット種別の変更またはキャンセルにかかる払い戻しの手数料等はかかりません。