「美しいってなんだろう?」
ある日、8歳の娘から投げかけられた、なにげない質問から、装丁家はみずからの記憶をたどり、手紙を届けるように文章を書きはじめた。ことばをちいさな舟にして、父と娘が世界のひみつを探る対話のエッセイ集『美しいってなんだろう?』(世界思想社)。その刊行を記念して、読書会+トークイベントをひらきます。
だれしもが美しいものと出会ったエピソードをもっている。子ども時代なにげなく見ていた風景。暮らしのなかのささやかな発見。おもいがけない一言に救われ、ひとふしの歌が生きる糧になる。『美しいってなんだろう?』を読み、考え、この世界の美しさについて語りあってみましょう。90分のトーク+読書会です。
『美しいってなんだろう?』の原稿を書いているとき、ずっとこの本ができあがって、みんなが読んでくれたら、一緒に読書会をひらきたいな、と思っていました。
映画を観ておもわずだれかと話したくなるように、本を読んだあと、だれかと話したくときがあります。海外の作家は本が出版されると書店で朗読会をひらきます。自分の本を自分で読むのはすこし気恥ずかしくもありますが、声に出して読むと、読んだ方も聞いた方も、目で追って読んだときとは異なる印象や視点、気持ちをみつけたりするものです。
父娘の対話エッセイはどのようにして書かれたのか。文章を介して子どもと対話することのおもしろさと手ごわさ、かぎりない可能性について語りつつ、本をまだ読んでいない方も楽しめる内容にしたいとおもっています。
『美しいってなんだろう?』読書会はじまりの一回目は、大阪・スタンダードブックストアからはじまります。
平日の夜の開催ではありますが、うだるような暑い夜、夕涼みがてら本を片手におしゃべりしにきませんか。
★オンライン参加の方は、アーカイブを7月末まで視聴できますので、関西圏以外の方の参加も大歓迎です!
今夜は美しいものの話をしよう
『美しいってなんだろう?』刊行記念読書会vol.1
矢萩多聞(画家・装丁家)✕中川和彦(スタンダードブックストア)
日時:2022年7月4日(月)19:30~
場所:スタンダードブックストア
大阪府大阪市天王寺区堀越町8−16