今日は漫画家の細川貂々さんのコメントを追加しました。

私は昔の目薬ビンをとても美しいと感じているけれど、同じように感じてくれる人はほとんどいない。川、壁、石、文字、ことば…そういうモノも私は美しいなあと感じることが多い。多聞さんとつたちゃんもそういうモノに美しさを感じてくれてるのでホッとした。
美しいって感じるコトやモノは、人や場所、時間によってそれぞれ違う。どんなときにどんなことを美しいと感じるか、もう一度考えてみようかなあと思える本です。
細川貂々(漫画家)

『ツレがうつになりまして』や「『それでいい』シリーズ」などのコミックエッセイが人気の貂々さん。発達や特性のこと、こころのこと、なんかうまくいかないモヤモヤについて、立ち止まって考えたり、開き直ったり……彼女の本はどれも好きです。

美しい目薬のびん、想像してほこっとしてしまいました。このかたちじゃないとだめなんだよなぁ、とか、この手ざわりが心地いいんだよなぁ、とか、ぼくらのまわりにはそういうものがたくさんあるけれど、他人には理解できないことが多い。たぶん、それは親子でもおなじではないのでしょう。

『美しいってなんだろう?』は、ぼくはこれがいいとおもう、そう? わたしはこっちがいい、というのをずっとくりかえしているうちに、似ているところ、似ていないところがあぶりだされていく、ふしぎな本です。

他人とすべてを共感できなくていいんだけど、それぞれが美しいとおもえるものを、それぞれにおもしろがって、なーんだ、それでいいんだ、という気持ちになる。そういう瞬間って、美しいな、とおもいます。

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矢萩多聞の本『美しいってなんだろう?』と『本とはたらくに関するお知らせやイベントなどの情報を書き込んでいくログです。

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