
はじめてこの家を訪れたとき、すきま風が多くて寒そうだなぁ、と思った。いまんところはストーブとコタツと、いつもの部屋着に一枚羽織ることでなんとか生活できている。縁側を含む窓のほとんどが南側なので、一日のかなりの時間、ぽかぽかしているし、なにより庭に見える花が気持ちをあったかくしてくれる。
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無事引っ越しがおわり、新居でなんとか生活をはじめた。
いまだ部屋や縁側には段ボールが積み上げれていて、片付けは果てしない。いつの間にかふくれあがった自分の荷物にため息がでる。
去年ぐらいから、自分で買った本よりも、自分で作った本の方が多くなり、書棚も増やした。仕事が終わった本は、そうそう見返したりしないから、段ボールに詰めて押し入れにつっこんでおけばいいかな、といさぎよく思うこともあるが、やっぱりどれも愛着ある本だし、手の届くところに置いていたい。眠れない夜や、眠たい昼に、自分の装丁した本をパラパラめくってぼんやりするのもいい。現在135冊超。このまま毎年同じようなペースで仕事をしていったら、10年後には500冊近くになる。本のための部屋が必要になりそうでこわい。
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新居はいま住んでいる家から徒歩1分。最寄り駅はいままでと同じ東横線妙蓮寺です。
庭師だった先住者のおかげで、庭が広く、季節ごとに楽しめそうな植物がいろいろと植わっています。そのぶん、庭の手入れが果てしなそうだけど…。この家には30年以上、誰も住んでいなかったそうで、縁側の前に置かれた盆栽の松が、盆栽ではありえないサイズに育っています。とりあえず、移動しようと鉢を持ったけど動かない。なんと、根が鉢を突き破り、大地に張っていました。植物の力はすごいなぁ。
とりあえず、あったかくなって雑草がニョキニョキでてくるまでに、あるていどは草の手入れをしたいと思っていますが……先は長いでしょうねぇ。
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あまりにも更新を怠っていて恥ずかしいので、せめても短信の更新を。

昨年は12月上旬に再び北海道を訪れ、中島岳志さんと西区発寒商店街の皆さんがゼロからつくったコミュニティ・カフェ「ハチャム」の外壁に、絵を描きました。雪降り積もる中、滑りそうな足場でモクモクと描いて、なんとか完成。またちょっとずつ書き足していけてもいいかな…とも。
カフェ自体は1月28日にオープン。こないだの札幌個展で北海道に残った絵を集めて、ミニ矢萩多聞展も開かれているようです。また、ちょこちょこ面白げなイベントもやっていくようです。
北海道の人はぜひ訪れてみて下さい。
1月は昨年春からの計画していた引っ越しのため、仕事と引っ越し準備でバタバタとした毎日を送っていました。
2月から新しい仕事場兼自宅になります。新しい住所は仕事関係の人にはお知らせはますが、こまかくはお知らせしきれないので、郵便物など送って下さる方は、メールにて一報くださいませ。
新居は、築年数不明の日本の平屋物件。こどものころからのあこがれだった、縁側のある暮らしに妄想膨らみまくりです。
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札幌・琴似での「矢萩多聞展2008」は、盛況のうち幕を閉じました。最終日に後片付けをしているといつも切ない気分になるものですが、今回は特にさびしかったです。
札幌での個展開催を提案し、ご自宅に居候させてくれた中島岳志さん、「インド料理とだんらんトーク」をやった西野厨房の堀川さん、準備から撤収まですっかりお世話になったくすみ書房の久住さん、このお三方の手助けがなければ、今回の個展は成しえなかったと思います。チラシを自らコピーして市内のカフェに配ってくれた健心館の田中さん夫妻、北海道新聞で素敵な個展案内を書いてくださった上田さん、イベントのためにプロジェクターを貸して下さったみずさわさん、一人一人のお名前をあげると終わらなくなりそうなほど、まだまだ沢山の人たちの顔が浮かびます。いままで以上に、人に助けられた展覧会でした。本当にありがとうございました。
札幌市内からはもちろん、ニセコや室蘭など遠くからいらしてくださったお客さんもいました。ふだん絵なんかみないけど、この絵はなんだか落ち着く、気になる、とじっくり見てくださる方も多く、会期中、何度もじーんとしてしまいました。このところずっと本作りばかりだったので、やはりすぐ反応の見える個展というやり方はいいものですね。
さすがに毎年、とはいきませんが、また北海道で個展ができたらいいな、と思っています。今度はおもいっきり寒い季節でも面白いかもしれません。
今後もなにかと北海道とは縁がつづきそうな気配…。また、おもしろいことをいろいろとやっていけたら幸いです。
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●10/8
朝起きて近所のイトーヨーカドーへ。今夜の映画が3時間と長いので、見に来た人のお腹減るだろう…と思い、急遽ちょこっとご飯もだすことになった。プリヨガレ(タマリンドライス)と、ジャガイモのココナツ・マサラ炒め、パパドをせっせと作る。琴似滞在中はずっと中島岳志さんの家に居候しているのだが、キッチンがすっかりタマリンド匂いがしつみついてしまった。はらぺこ中島さんは「この匂いで飯三杯はいける」と笑う。
夕方、カフェの厨房でチャーイも作って準備万端。満員御礼とまではいかなかったけど、長い映画をみなさんしっかり楽しんでくれてよかった。「また映画会やれたらいいね」と久住さん。
●10/9
個展にはほんといろいろな人たちが来てくれる。くすみ書房の常連さんはもちろんのこと、北海道新聞に写真入りの個展紹介記事が掲載されたおかげで、新聞を見て足を運んでくれる人も少なくない。中には毎日一時間くらいじーっくり絵を見ていく人もいる。ひとつひとつの絵にひそんだ物語を解き明かして、ぼくに教えてくれる人もいる。本屋さんでやっている、ということもあるのだろうか。案内状につかった「太陽の棘」という絵があるのだが、それをみて「太陽の棘はとんがっているけど、痛くないのかもしれない」といわれた。な〜るほど。(北海道の人は「なるほど」という言葉のイントネーションがちょっとちがってほんわかする)
●10/11
三連休だからだろうか、1〜4時くらいまでは、極端にお客さんが少なくて、心配になった。4時すぎたあたりから、どさどさっとお客さん。そのままの流れで中島岳志さんとの対談「本づくりの愉しみ」に突入。まったく打ち合わせらしい打ち合わせをせずにはじめてしまったが、いままでの装丁ラフを見せたり、各社のインド本や新書の装丁について物申したり、ここだけの話満載だった。
あと残り2日間。あっという間の一週間だったなぁ。
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●10/6
昼すぎから会場の掃除と作品設置、飾りつけ。
余分なソファやテーブルをどけて、ウインドウのカーテンをはずしたら、普通の部屋がいきなりギャラリーっぽくなった。いままで展覧会とかはあまりやってこなかったみたいだけど、これはまだまだ場所としての可能性があるかもしれない。
今回は12点展示予定だったのが、ぼくの手違いで、(新作ではないのだけど)1点が横浜に置いてけぼりになってしまった…。でも、ならべてみたら、壁と絵のバランスがちょうど良い感じ。よかったー。
今日[10/7]は個展初日です。どんな方が見に来てくれるのか興味津々。13〜19時まで会場にはりついていますので、ぜひ覗きにいらしてください。
明日(10/8)の映画上映会の予約があんまり入っていないようなので、やや焦っています。中島岳志『インドの時代』(新潮社)でも紹介されている「わたしたちの国(Swades)」というヒンディー語作品。社会的なテーマをはらみながら、エンターテイメントもある、映画として一級のものだと思います。予約は、くすみ書房(TEL 011-611-3819)まで。ドリンク代500円で参加できます。
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「Tamonolog」はブックデザイナーであり、画家あり、自他ともに認める食いしん坊、矢萩多聞の日々の生活を切りとり記録するものです。矢萩多聞の詳しいプロフィールはこちらをご覧下さい。
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