まだ全然宣伝をはじめていないのですが、昨日、公式サイトをオープンしたら、さっそく特装版の予約注文がたくさん届いています。ありがとうございます。発売までにがんばってつくっていきたいとおもいます。

今日は推薦コメントに伊藤亜紗さんのことばを追加しました。

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ふとした瞬間に、人は理由もなく魅入られる。
何かを美しいと思う気持ちは恋にも似ていて、「これこそ自分の求めていたものだ」と確信する瞬間はこの上なく甘美だ。
しかし、移りゆく時間のなかで、世界は私から奪いもする。美は冷たく、残酷だ。
その波間を小舟でゆく旅人のような多聞さんとつたちゃん。二人の言葉は、語っているのにまるで聞いているかのように澄んでいる。

伊藤亜紗(美学者)

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『どもる体』『目の見えない人は世界をどう見ているのか』『手の倫理』など伊藤亜紗さんの本はすごく好きなものが多くて、いつかお会いしたい人のひとりでした。今回コメントをいただくためにゲラをお送りしたのが初接触! 「波間を小舟でゆく旅人」ということばにジーンときてしまいました。この本、対話の本だけど、記憶と親子をめぐる旅の本でもあるのですよね。

推薦コメントは今後も毎日追加してきます。すばらしいことばがいっぱいで、はやくみなさんにお見せしたいです。こうご期待…!

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矢萩多聞の本『美しいってなんだろう?』と『本とはたらくに関するお知らせやイベントなどの情報を書き込んでいくログです。

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