魚の骨、道ばたの石、焼けた画集。あらゆるものは美しさを隠しもっている。

「美しいってなんだろう?」
ある日、8歳の娘から投げかけられた、なにげない質問から、装丁家はみずからの記憶をたどり、手紙を届けるように文章を書きはじめた。
川、皿、石、壁、火、歌……ことばをちいさな舟にして、父と娘が世界のひみつを探る対話のエッセイ集。
webマガジン「せかいしそう」の人気連載、待望の書籍化!

『美しいってなんだろう?』
著者:矢萩多聞、つた/発行:世界思想社/定価:1800円+税/造本:256ページ、四六判変形(130x168mm)、仮フランス製本、カバー装、天アンカット、スピン付き/ISBN:9784790717713

推薦コメント

この本を読んだいろんな方から、コメントがぞくぞくとどいています。

この本には学校にはないインドの匂いがある。知識を教わるのではなく、生きる知恵を学べる楽しい父娘合作の本。真と善はしばしば争いを生むが、美は敵を作らない。

★★★★★

谷川俊太郎

(詩人)

この地球上に鳴っているしあわせな音に、耳をすまし、腰を下し、命を噛み締める。「ねぇ、これ素敵じゃない?!」と、その音を共有してくれるこの本は、私をすっかり優しい気持ちにしてくれました。

★★★★★

一青窈

(ミュージシャン)

★★★★★

伊藤亜紗

(美学者)

★★★★★

松村圭一郎

(文化人類学者)

★★★★★

細川貂々

(漫画家)

★★★★★

中島岳志

(政治思想学者)

★★★★★

森まゆみ

(作家)

★★★★★

佐々木美佳

(映像作家・文筆家)

★★★★★

田中典晶

(本屋UNLEARN)

★★★★★

加藤直徳

(編集者、NEUTRAL COLORS)

★★★★★

ミロコマチコ

(絵本作家)

★★★★★

若松英輔

(批評家)

★★★★★

川内有緖

(作家)

この本を書いたひと

矢萩 多聞

Tamon Yahagi

画家・装丁家。1980年横浜生まれ。9歳から毎年インド・ネパールを旅し、中学1年で学校を辞め、ペン画を描きはじめる。95年から南インドと日本を半年ごとに往復、横浜や東京で展覧会を開催。2002年、『インド・まるごと多聞典』(春風社)の出版をきっかけにして本のデザインにかかわるようになり、これまでに600冊を超える本を手がける。2012年、京都に移住。出版レーベルAmbooksをたちあげたり、「本とこラジオ」パーソナリティをつとめたり、本とその周辺をゆかいにするべく活動している。著書に『本とはたらく』(河出書房新社)、『本の縁側』(春風社)、『たもんのインドだもん』(ミシマ社)、 共著に『タラブックス』(玄光社)、『本を贈る』(三輪舎)がある。

つた

Tsuta

二〇一一年横浜生まれ、京都育ち。「あきちの学校」メンバー。最近はまっていることは、新聞づくりと落語。すきな噺家は春風亭一之輔。映画「男はつらいよ」は三歳のときから観ていて、いつの日か車寅次郎と再会することを夢見ている。矢萩多聞の娘。

おしらせ
  • これからの読書会
2022.9.24
ホホホ座 浄土寺店(京都)

『美しいってなんだろう?』をうたう
ゲスト:島崎智子(シンガーソングライター)
音楽×朗読ライブで『美しいってなんだろう?』が生まれ変わる。ぼくらがみつけた美しきものを、歌うように読み、読むように歌う。(オンライン配信あり)

いずれも来店参加のほか、オンラインによるアーカイブ視聴ができます。読書会の詳細については こちらのページをごらんください。